白内障について

目は、カメラと似た構造になっています。
角膜と水晶体が2つのレンズの役目となって入ってきた光を集め、網膜にピントを合わせます。

網膜はフィルムのような役割で、入ってきた光を写し、情報を脳へ伝えているのです。

目の中のレンズの一つ、水晶体が濁ってくる状態を「白内障」と言います。

久留米セントラルアイクリニックの白内障

白内障の手術は、超音波装置を用いて小さな傷から濁った水晶体の中身を細かく砕いて吸い出し、人工の眼内レンズを入れる治療です。
手術は点眼麻酔にて行い、通常の場合は約10分で終了します。

久留米セントラルアイクリニックの白内障手術

眼内レンズには「単焦点眼内レンズ」「多焦点眼内レンズ」の2種類があります。

単焦点眼内レンズ

遠方・中間・近方のいずれか1点のみに焦点を合わせる「固定焦点」のレンズです。
手術前に患者様とご相談し、ピントを合わせる距離を決定して眼内レンズを選びます。

ピントが合わない距離は、眼鏡にて補います。

多焦点眼内レンズ

⚫︎ 3焦点眼内レンズ
遠方と近方に加え、中間距離にも焦点が合うレンズです。単焦点に比べ、ピントの合う距離は多くなりますが、全てが見えるわけではないので、どうしても不自由な部分がある場合は眼鏡を使用する必要があります。

⚫︎ 焦点深度拡張型レンズ(EDOFレンズ)
遠方から中間距離まで連続した焦点をつくるレンズです。グレアやハローなどの不快光視現象が少ないのが特徴です。近見は眼鏡が必要となります。

※多焦点眼内レンズは若いころの目のように、どこでもくっきり見える訳ではありません。
詳しくはご相談下さい。

※グレア、ハローとは
夜間、レンズの種類によっては電灯や車のライトが散乱して見えたり(グレア)、光の周りにリング状のもやがかかって見えたり(ハロー)することです。

単焦点眼内レンズ

単焦点眼内レンズ

多焦点眼内レンズ 3焦点レンズ

多焦点眼内レンズ
3焦点レンズ

多焦点眼内レンズ 焦点深度拡張型レンズ

多焦点眼内レンズ
焦点深度拡張型レンズ

左の写真は、単焦点眼内レンズにて遠くにピントを合わせた場合のイメージです。
窓の外の景色やテレビにピントが合うため、手元のスマートフォンや、パソコンの画面は少しぼやけます。そのため、近見は眼鏡が必要になります。単焦点レンズは遠方・中間・近方のいずれか1つに焦点を合わせるため、ピントを合わせた距離は明瞭でシャープに見えます。
グレアやハローなどの不快光視現象が、多焦点レンズに比べて出にくいとされています。

中央の写真は、多焦点眼内レンズ(3焦点レンズ)のイメージです。
3焦点レンズは遠方、中間、近方の3つの距離に焦点が合うため、窓の外の景色やテレビ、パソコン、手元のスマートフォンにピントが合う設計ですが、写真のようにすべてがよく見えるわけではありません。
単焦点レンズに比べるとやや鮮明さに欠けるところがあり、グレアやハローなどの不快光視現象も起こりやすい場合があります。

右の写真は、多焦点眼内レンズ(焦点深度拡張型レンズ)のイメージです。
遠方から中間距離にかけて、ピントが連続的に合うように設計されているのが特徴です。
そのため、スマートフォンや読書など手元の細かい作業には眼鏡が必要になります。

単焦点眼内レンズ

単焦点眼内レンズ

上の写真は、単焦点眼内レンズにて遠くにピントを合わせた場合のイメージです。
窓の外の景色やテレビにピントが合うため、手元のスマートフォンや、パソコンの画面は少しぼやけます。そのため、近見は眼鏡が必要になります。単焦点レンズは遠方・中間・近方のいずれか1つに焦点を合わせるため、ピントを合わせた距離は明瞭でシャープに見えます。
グレアやハローなどの不快光視現象が、多焦点レンズに比べて出にくいとされています。

スクロールできます
多焦点眼内レンズ 3焦点レンズ

多焦点眼内レンズ
3焦点レンズ

多焦点眼内レンズ 焦点深度拡張型レンズ

多焦点眼内レンズ
焦点深度拡張型レンズ

左の写真は、多焦点眼内レンズ(3焦点レンズ)のイメージです。
3焦点レンズは遠方、中間、近方の3つの距離に焦点が合うため、窓の外の景色やテレビ、パソコン、手元のスマートフォンにピントが合う設計ですが、写真のようにすべてがよく見えるわけではありません。
単焦点レンズに比べるとやや鮮明さに欠けるところがあり、グレアやハローなどの不快光視現象も起こりやすい場合があります。

右の写真は、多焦点眼内レンズ(焦点深度拡張型レンズ)のイメージです。
遠方から中間距離にかけて、ピントが連続的に合うように設計されているのが特徴です。
そのため、スマートフォンや読書など手元の細かい作業には眼鏡が必要になります。

単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズには、それぞれに良い点・足りない点があります。
2つのレンズの一番大きな違いは、単焦点レンズは保険適用ですが、多焦点眼内レンズは選定療養の扱いとなります。
よって多焦点眼内レンズの費用は、レンズのモデルによって下記の通りになります。

別途、保険適用となる白内障手術の費用もかかります。
多焦点眼内レンズの費用は、当院では下記の料金となります。

スクロールできます
メーカー焦点の種類多焦点眼内レンズの種類税込金額
アルコン3焦点Clareon Pan OptixCNATT0231,000円
アルコン3焦点Clareon Pan Optix TORICCNATT2~6
(乱視用)
253,000円
アルコン焦点深度
拡張型
Clareon Vivity Extended VisionCNAET0231,000円
アルコン焦点深度
拡張型
Clareon Vivity Toric Extended VisionCNLET2~6
(乱視用)
253,000円
AMO3焦点
(連続焦点型)
テクニス オデッセイ VBDRN00V231,000円
AMO3焦点
(連続焦点型)
テクニス オデッセイ TVBDRT150~375
(乱視用)
253,000円
AMO焦点深度
拡張型
テクニス ピュアシー オプティブルーDEN00V231,000円
AMO焦点深度
拡張型
テクニス ピュアシー トーリックⅡ オプティブルーDET150~375
(乱視用)
253,000円
HOYA3焦点Vivinex ジェメトリックXY1-G198,000円
HOYA3焦点Vivinex ジェメトリックトーリックXY-1GT2~T6
(乱視用)
220,000円
HOYA3焦点Vivinex ジェメトリックプラスXY1-GP198,000円
HOYA3焦点Vivinex ジェメトリックプラストーリックXY-1GPT2~T6
(乱視用)
220,000円

※料金・内容については変更する場合もあります。
※令和7年7月1日変更

選定療養とは、患者様ご自身が選択して受ける追加的な医療サービスで、その分の費用は全額自己負担となります。

令和2年4月より、術後の眼鏡装用率の軽減を目的とした多焦点眼内レンズを使用する白内障手術は、厚生労働省が定める選定療養の対象となりました。
当院は多焦点眼内レンズの白内障手術を行う医療機関として届出をしています。

多焦点眼内レンズの対象となる患者様には診察時に詳細をご説明いたします。

久留米セントラルアイクリニックの選定療養

多焦点眼内レンズを希望されても、目の状態によっては使用できない場合もあります。

※他の目の病気がある場合 
※ご高齢の方
※すでに片眼に単焦点眼内レンズを挿入している場合
※夜間に運転する機会の多い方(光が散って見えるため)